思考のその先(2)

思考のその先へ行くには、

それまで貴方が努力して得てきた知識、理論は邪魔になる。

思考の次元は結局、貴方の思考の枠を超えていない。

そして思考のその先の次元は貴方の思考の枠に収まるものでは到底ない。

もはや次元が違うのだ。

貴方が今まで得てきた知識、

たとえば悟りとはこういうものだ、とか、

全てと１つになる、とはこういうものだ、とか。

その知識を踏まえ貴方は想像するだろう。

悟りとはこんな感じか、１つになるとはあんな感じか。

けれど貴方はその感覚をも思考しているに過ぎない。

もし、貴方が実際にそれらを体験したならば、

それはそれらの想像的思考を遥かに凌いだ全く異なる体験となるだろう。

だから瞑想するにもなんにしても、

貴方が得た知識から想像したものを〝目指して〟しまうと

そこに至る道は逆に遠のく。

遠のくだけでそれでもそこには至れるかもしれない。

別にそれが悪いわけではない。

貴方にはその周り道が必要なのかもしれないし、

その途中に貴方にとっての大切な課題が落ちているのかもしれない。

なのでこれは思考で行き詰まってしまった時の為の

１つのヒントに過ぎない。

瞑想するにもなんにしても、

貴方が本当にそれを体験したいと思ったならば

言語のないその次元に

ただただただただひたすら委ねる。

思考や知識は貴方ではないのだから。