2016/10/12
いつもの喫茶店のいつもの席に座る。
大きな窓の向こう側
どんよりした曇り空の下、人々が行き交う。
二日酔いはまだ抜けない。
もう17時になろうかというのに
脳内には相変わらずの重低音が響いている。
その重低音を抱えたまま
静かに眼を閉じ
脳になってみる。
ワタシ(脳)は出て行こうとする。
どうにかして頭の中から飛び出したいのだ。
ただ、それには頭蓋骨が邪魔をする。
脳は思い出す。
意識だけを抜け出させる方法を。
意識は抜け出し外の空間を自由に行き交う。
意識を無事脱出させ、
やれやれと
脳はその底面から4本の短い足を出し
どっしりと頭の中に腰を据える。
意識は何処にでも飛んでいける。
望むなら次元だって超えていける。
けれども
あんなに抜け出したがっていたのに
その実、じつは
自由に何処でも行けることを
意識は望んでいるのではなかった。
何故ならちっとも楽しくない。
意識は自らの意思で脳の中へと戻っていく。
いつの間にか重低音は鳴り止み
脳内が生き生きと満ちていく。
大きな窓の向こう側
どんよりした曇り空の下、人々が行き交う。
二日酔いはまだ抜けない。
もう17時になろうかというのに
脳内には相変わらずの重低音が響いている。
その重低音を抱えたまま
静かに眼を閉じ
脳になってみる。
ワタシ(脳)は出て行こうとする。
どうにかして頭の中から飛び出したいのだ。
ただ、それには頭蓋骨が邪魔をする。
脳は思い出す。
意識だけを抜け出させる方法を。
意識は抜け出し外の空間を自由に行き交う。
意識を無事脱出させ、
やれやれと
脳はその底面から4本の短い足を出し
どっしりと頭の中に腰を据える。
意識は何処にでも飛んでいける。
望むなら次元だって超えていける。
けれども
あんなに抜け出したがっていたのに
その実、じつは
自由に何処でも行けることを
意識は望んでいるのではなかった。
何故ならちっとも楽しくない。
意識は自らの意思で脳の中へと戻っていく。
いつの間にか重低音は鳴り止み
脳内が生き生きと満ちていく。
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