2016/04/16
流れに身をまかせる。
この“流れ”とは=“運命”ではありません。
「運命は決まっているからただ流れに身をまかせていればいい」
というのとは全く意を反したものなのです。
ただ流れに身を任せている状態。
それは、広大な海原にただプカプカと浮かんでいるに過ぎません。
「こうありたいのに、こうなはずなのに、なんでなんでなんでっ!」
と苦しむ事が残念なお知らせではありますが、必須なのです。
そうやって自分に苦しみの圧力をかける。
すると、貴方を取り囲む苦しみの壁が上下左右から貴方を押し潰そうと迫ってくる。
貴方の脈拍は一気に上がり若干のパニックに陥りながら、出口だと思う方向のその壁をたとえ10本の爪が剥がれ露出した肉が血に染まろうとも必死に引っ掻き続ける。
けれども大抵の場合、出口だと思う方向に出口なんか実はなくて、いくらここだと信じようとやっぱりただのどん詰まりで、
そんな事しているうちにも壁はどんどん迫ってきて、
皮膚に冷たい壁の感触を感じたと思ったのも束の間、
体内の空気を全て押し出し切るかのような圧迫。
頭蓋骨がみしっとしなりの限界を超え、器官が押しつぶされそうになる最後の最後のその時にようやく、貴方はあきらめ、ゆだねる事が出来るのです。
ギリギリっと全身に入っていた力がフッと抜けたその瞬間、
貴方を圧迫していたその壁に押し出されるかのように、
スルンっ。
と、貴方は今まで全く眼にも入らなかった、自身が思ってもいなかった方向に存在していた小さな小さな出口から、蛸のように外の世界へと抜け出るのです。
追い込むからこそ解放がある。
残念ながら、そうなのです。
この“流れ”とは=“運命”ではありません。
「運命は決まっているからただ流れに身をまかせていればいい」
というのとは全く意を反したものなのです。
ただ流れに身を任せている状態。
それは、広大な海原にただプカプカと浮かんでいるに過ぎません。
「こうありたいのに、こうなはずなのに、なんでなんでなんでっ!」
と苦しむ事が残念なお知らせではありますが、必須なのです。
そうやって自分に苦しみの圧力をかける。
すると、貴方を取り囲む苦しみの壁が上下左右から貴方を押し潰そうと迫ってくる。
貴方の脈拍は一気に上がり若干のパニックに陥りながら、出口だと思う方向のその壁をたとえ10本の爪が剥がれ露出した肉が血に染まろうとも必死に引っ掻き続ける。
けれども大抵の場合、出口だと思う方向に出口なんか実はなくて、いくらここだと信じようとやっぱりただのどん詰まりで、
そんな事しているうちにも壁はどんどん迫ってきて、
皮膚に冷たい壁の感触を感じたと思ったのも束の間、
体内の空気を全て押し出し切るかのような圧迫。
頭蓋骨がみしっとしなりの限界を超え、器官が押しつぶされそうになる最後の最後のその時にようやく、貴方はあきらめ、ゆだねる事が出来るのです。
ギリギリっと全身に入っていた力がフッと抜けたその瞬間、
貴方を圧迫していたその壁に押し出されるかのように、
スルンっ。
と、貴方は今まで全く眼にも入らなかった、自身が思ってもいなかった方向に存在していた小さな小さな出口から、蛸のように外の世界へと抜け出るのです。
追い込むからこそ解放がある。
残念ながら、そうなのです。
コメントを残す