二極の世界と無極の世界（2）

無極の世界は時間軸がない。
けれどもわたしたちは時間軸にある二極の世界に肉体を持って生きている。
だからみんな混乱するし不安になる。
二極の世界で過去にも未来にも支えがない状態というのが不安定でなんだか所在がおぼつかない気がするから。

未来になんかしらの目標をピン留めすると安心する。
ひたすらそこに向かっていけばいいだけだから。

未来に目標をピン留めすることが悪いわけでは決してない。
ただ、その目標に甘んじて、今瞬間の自分との照合をしないことが本来の自分離れをひきおこしていく。

未来に目標をピン留めしたとして、けれどもそれにしがみつかないことが大切だ。

今瞬間の自分の感覚によってある目標を未来にピン留めしたら
「今の自分はこれがしっくりくるんだな」
と確認して、そしてその目標ごと一度手放す。

もうその目標とぴったり一致していた自分ではないから。
それはさっきの瞬間の自分であって、もうその自分は過ぎ去っているから。

今瞬間の自分に一致する目標は何か。

先程の目標に囚われず又聞いてみる。
ただ、この作業を永遠に繰り返すだけ。

それが本当に自分のやることだったら同じ目標が一致感を持って続いていく。

ただそれだけ。

未来にピン留めされた目標が貴方の人生を決めるのではない。
今瞬間の貴方が通った後に振り返ると人生という道ができているのだ。