“真の絶望” その先・・・

数多の方法論を突き抜けた先に鎮座している、貴方の本質的はたらきの象徴の核の部分。

その核が大切に抱えている、

自分はそれを得る為に 生まれてきたとも思える程の確固たる根本目的。

それに手が届かないと悟った時、

“真の絶望”が闇となって貴方を瞬時に飲み込みます。

最終目的が叶わないと知った今、もはやこの世に存在する意味すらなく

希望の火を燃やす為の薪ももうどこにも見当らず、心も体も全くの空洞。

そんな状態だというのに死ぬ事すら出来ないという事実が更なる絶望となって闇を一層濃いものとしていく。


これは安直な慰めなどでは決してなく、

貴方の真の目的は実は

「目的だと思っていたソレを得る事がこんなに難しい事だったんだ」と知る事

だったのかもしれません。

そして残念な事と思われるかもしれませんが、

貴方に与えられているものは

“貴方が心の底から希求しているソレ”ではなく、

“ソレを得られないという真の絶望を心の水脈としながらも抱えて共に生きていけるという強さ”

なのです。

“真の絶望”

それは、今までの貴方が根本から打ち砕かれるような、まさに“死”ともいっていいような体験だと思います。

けれども、その真の絶望を知っているからこそ貴方は、

周りの人々に対し心から敬服の念を持つ事が出来、

そして、

本当の意味で寄り添う事が出来る。


「強さを持つ」

という事は

ある意味孤独な事なのです。